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    1F座敷
    ★所在:高砂市高砂町藍屋町 1667
    ★構造:木造瓦葺2階建居宅 延べ面積172.6u

    高砂町藍屋町の古民家:大崎家住宅の紹介サイトです。
    平成25年3月に復旧保存と耐震補強の工事を終え、同年7月、国登録有形文化財に指定されました。
    詳細は高砂市HPをご覧ください
     URL:http://www.city.takasago.hyogo.jp/index.cfm/8,32105,89,592,html
    現在は地域のサークル活動や地元のみなさまの交流場所として活用されています。
    ご近所には県民交流広場の「高砂来て民家」もあります。
    大崎家住宅の由来
    【大崎家住宅の由来】
    大崎家住宅がある藍屋町は高砂町内でもっとも町屋が連続しており、近代町屋の景観をよく残しています。 大崎家初代の大崎卯平(うへい)氏は明治初年に藍屋町で加古川水運を利用した材木問屋を始めました。
    この建物は卯平氏が40才代の頃、東にあった本宅の隠居邸として建てられました。
    本宅は阿波の国から船で運ばれる藍玉(染料)を扱う商人の宿として使用されたと伝わっています(藍屋町の名の由来)。
    本宅が接客の場となったので、隠居邸は実質的に卯平氏の住宅として使用されたようです。
    台所浴室棟の梁下に「明治四拾参年拾壱月拾六日上棟」の墨書が残っています。
    当初は台所はなく本宅から使用人が料理を運んでいたとの伝聞から、主屋は明治43年以前に建築されたと考えられます。
    また土地台帳等では明治38年に大崎卯平氏に所有が移っているので、主屋は明治38年から43年の間に建てられたと考えられます。

    【建物の配置と構造】
    大崎家住宅は藍屋町の通りに面して主屋があります。
    主屋の南を庭とし、庭を囲むように東側に台所浴室棟、南側に便所棟、西側に便所棟に通じる廊下棟があります。台所浴室棟内には井戸があります。
    主屋は桁行六間・梁間三間で本2階・瓦屋根・切妻造です。正面1階は東側に出入口、西側に出格子、その前に犬矢来があり、出入口には吊上げ式の大戸の痕跡が残っています。
    2階は開口部に細格子を嵌め、壁両脇に袖うだつが設けられています。通りに面した外壁は高砂町でよく見られる黒漆喰で仕上げられています。

    【保存復旧の経緯】
    大崎家住宅は平成4年以降、空き家となっていました。
    3代目当主の大崎一郎氏(高砂市文化財審議委員長・郷土史研究家)が平成16年に死去後は老朽化が進み、地震で倒壊する危険があったので取り壊すことになりました。
    これに対し、地元関係者の間から、街並みの景観維持のため建物を残してほしいとの声が挙がりました。
    遺族の理解が得られた結果、古民家活用のモデル事業として、地域活動の拠点に活用するため平成25年3月に復旧保存と耐震補強の工事を行いました。
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